現代のフランスを代表するアーティスト、ロナン・ブルレック氏のリトグラフ・シリーズは、描きおろしの原画を元にパリの伝統的工房Idem Parisで刷られた、イデー限定の作品です。ロナン氏の左手から直感的に繰り出される美しいラインやフォルム、幾重にも重なった色の深みと奥行きを、ご堪能ください。
「Lithography L-1」
Edition 50
H1060mm×W750mm
「Lithography L-2」
Edition 50
H1060mm×W750mm
「Lithography M-1」
Edition 80
H746mm×W550mm
「Lithography M-2」
Edition 80
H746mm×W550mm
「Lithography M-3」
Edition 80
H746mm×W550mm
「Lithography M-4」
Edition 80
H746mm×W550mm
「Lithography P-1」
Edition 50
H746mm×W550mm
「Lithography P-2」
Edition 50
H746mm×W550mm
「Lithography S-1」
Edition 100
H540mm×W408mm
「Lithography S-2」
Edition 100
H540mm×W408mm
「Lithography S-3」
Edition 100
H540mm×W408mm
「Lithography S-4」
Edition 100
H540mm×W408mm
Videograph © Alexandre Humbert
イデーでは6度目となる今回のリトグラフ制作では、石版を使用した、よりトラディショナルな方法にも挑戦しました。石灰岩でできた重厚な石版に、オイルを含んだコンテや墨などのさまざまな画材で直接描き、水と油の反撥を利用して印刷します。マティスやピカソの時代から100年以上受け継がれた伝統的な工房で生み出された石版のリトグラフ作品は、美術品として貴重な価値があります。
石版へ描く作業は、後戻りのできない集中力を要する時間の連続です。ロナン氏はさまざまな画材のなかから和筆をチョイスし、少しずつ墨を含ませながら直感的でアブストラクトなモチーフを繰り出していきます。何度かの試し描きを経て、繊細で美しい作品の原版ができあがりました。
石版の2作品に加え、紙に描いたカラフルな原画を元にしたリトグラフも10タイトル作りました。色とりどりの油性インクを職人の感と技術で調合し、微細な色の違いを何度も試しながらアーティストの納得がいくまで時間をかけて版を重ねていきます。
一色一色刷るごとに微調整を繰り返しながら色を重ねるリトグラフ作品は、現代的なオフセット印刷にはない深みと奥行きがあります。黒一色刷りに見える作品も、さまざまな黒やグレーの版をレイヤードし、原画の持つ魅力を余すところなく表現しています。刷り出した作品は全てハンドカットし手間ひまかけて作られています。
1971年、フランス・カンペール(ブルターニュ)生まれのアーティスト/デザイナー。 弟のエルワン氏との兄弟ユニットとしてVitra, Flos, Hay, Magisなどでプロダクトデザインを手掛け、現在はソロでのデザイン活動をおこなっている。さらにアート作品も多数制作、陶板シリーズ「Bas-Relief」やドローイング作品が、世界中で高い評価を受けている。
Photo © Claire Lavabre (Studio Bouroullec)
ピカソやマチスの作品を生み出したプレス機が今なお動く印刷工房Idem Parisで、イデーは2014年からオリジナルリトグラフの制作をスタートしました。私たちがこれまでさまざまなアーティストとともに制作してきたリトグラフ作品をご紹介します。