一本の丸太から削り出したようなデザインのHIROSHIMAチェア。なだらかな曲面でつながったフレームは、継ぎ目が目立たないように合わせられ、丹念な手仕事によって仕上げられています。やわらかな造形とシャープな輪郭が対比され、見る角度によって表情が変わる美しいシルエットを持つチェアです。わずかに湾曲した座面は、体圧を均等に分散する硬めのクッションシート。背もたれは快適な姿勢をサポートするように角度や丸みが計算されています。ひじ掛けのないコンパクトな設計は日本の生活空間によく馴染み、座る・立つといった動作やチェアの出し入れがしやすいのも魅力の一つです。※ファブリックは取り外してドライクリーニング可能なカバーリング仕様。革は張込み仕様です。

マルニ木工
1928年に広島で創業した木工家具メーカー。2010年より深澤直人をアートディレクターとして迎え入れ、2011年にはジャスパー・モリソン氏が、2021年にはセシリエ・マンツ氏が加わり、年々その世界観を広げています。100年経っても世界の定番として愛される、精緻で優れたデザインの木工家具をつくり続けることで、何気ない日常を美しく心豊かにします。

深澤直人（NAOTO FUKASAWA）
卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国際的な企業のデザインを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。英国王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。