Furniture Care & Maintenance家具のお手入れのすすめ

暮らしを豊かにしてくれる家具。永く愛用するほど汚れや傷がついてしまうことは仕方のないこと。大切な家具とより永く付き合うためには、日頃のちょっとしたメンテナンスでキレイをキープすることが大切です。
普段からご自身でできるメンテナンス方法をご紹介します。

CASE 1

ファブリックのソファ&チェア

やわらかく温もりのある雰囲気を演出したり、生地の風合いとカラーを愉しめるファブリックのソファやチェア。選ぶ素材や色によっては汚れを目立ちにくくできますが、布目やソファの隙間には実は細かい汚れが入りこんでいます。

普段からこまめにお手入れすることで気持ちよく過ごせるのはもちろん、家具を長持ちさせることにも繋がります。

普段のお手入れ

表面についた髪の毛やほこりは粘着式クリーナーや掃除機を、布目に詰まった汚れを落とすには専用のブラシやマイクロファイバークロスを使うのがおすすめです。
クッションが外せるタイプのソファは特に隙間にほこりなどが溜まりやすいため、ときどきクッションを外して掃除するようにしましょう。

汚れてしまった場合のお手入れ

時間が経つと、汚れは落とすのが大変です。
飲みものや調味料などをこぼした場合はすぐに拭きとります。

※時間が経った汚れや、汚れの状態によってはきれいに落ちない場合があります。

  • 大まかな汚れを拭きとる

    汚れが広がらないように、硬く絞った布で水拭きして汚れを拭きとります。

  • シミ取り剤を塗り込む

    水拭きしても落ちない場合はシミ取り剤を使います。
    ファブリック用のシミ取り剤を浸透させるようにシミに塗りつけ、3分間置きます。

  • きれいな布でたたく

    3分後、湿らせたマイクロファイバークロスやきれいな布でシミ取り剤をつけた箇所をたたいて汚れを拭きとります。

テキスタイル ケアBOX

ご家庭で簡単に衣類とインテリア、ファブリック製品の汚れ・シミ、ニオイを落とすオールインワンセットです。

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CASE 2

レザーのソファ&チェア

革は人の肌と同じくらいデリケートです。汗や皮脂などの見えない汚れが付着したままだと、革の表面が劣化やすくなります。 定期的にお手入れを行うことで美しい経年変化をお愉しみいただけます。

美しさを永く保つ秘訣は、汚れる前に革の表面の保護をすること。
革張りのソファやチェアが届いたら、まず革用のプロテクションクリームを塗るのがおすすめです。見えない保護膜が汚れをつきにくくし、汚れがついてもとりやすくなります。

普段のお手入れ

表面についた塵やほこりは、やわらかい布で軽く乾拭きして払います。
ジュースなど飲みものをこぼした場合はすぐに拭きとります。

  • ※強くこすると革の表面が傷つく場合がありますので、ご注意ください。
  • ※化学雑巾は革が変色する場合がありますので使用を避けてください。

定期的なお手入れ

定期的にメンテナンスキットを使ってお手入れすることで、革の耐久性が高まり、汚れやひび割れを防いで美しいツヤを保てます。
3ヶ月に1回程度、季節の変わり目にお手入れするのがおすすめです。

  • 表面のほこりをとる

    革の表面や縫い目の間に付着した塵やほこりを、乾いた布で拭きとります。

    ※強くこすらず、掃除機やマイクロファイバークロスを使うのがおすすめです。

  • クリーナーで汚れをとる

    目の細かいスポンジやきれいな布にクリーナーを含ませ、円を描くように革表面の皮脂や汚れを浮かし、優しく落とします。

    ※クリーナーによってはシミになる場合があります。必ず目立たない部分で試し、シミにならないことを確認してからご使用ください。

  • クリーナーを拭きとる

    余分なクリーナーを乾いた布で拭きとり、約30分間置いて完全に乾かします。

  • プロテクションクリームを塗る

    革を保護するプロテクションクリームを乾いた布につけ、ムラにならないように塗ります。

  • 完了

    クリームが完全に乾いたらお手入れ完了です。

レザー ケアキット

本革製品についたシミ・汚れを落として洗浄するクリーナーと、表面を保護して汚れをつきにくくするプロテクションクリームのセット。

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CASE 3

木の家具

木の家具は、直射日光の当たる場所や温度差の激しい場所、湿気の多い場所が苦手。設置場所に注意して、使ったあとは乾拭きしてほこりや汚れが蓄積しないようにします。
製品の仕上げかたによってメンテナンス方法が異なります。

  • ウレタン仕上げ
    表面をウレタン塗料の塗膜で覆うことで木材自体を美しく保つことができ、水や汚れに強い仕上げ。
    メンテナンスはほとんど必要ありません。

  • オイル仕上げ
    オイルが木に浸透して馴染み、無垢の美しさをそのまま感じられます。オイルが抜けてくると表面がかさついたり、シミやひび割れの原因になることも。
    定期的にオイルでメンテナンスすることで味わいが増していくのが特徴です。
    美しさを永く保つ秘訣は、汚れる前に表面の保護をすること。
    使用前にメンテナンスオイルを極薄く塗布することによって、汚れがつきにくく、汚れがついてもとりやすくなります。

普段のお手入れ

やわらかい布で乾拭きするのが基本です。汚れがひどい場合は、固く絞った布で水拭きした後に再度乾拭きします。
木製のテーブルは毎日使っていると、どうしても汚れや傷がつきます。
熱いものを置くときは鍋敷きを、食事の際はテーブルクロスやランチョンマットを使用すると、汚れや傷、輪ジミなどを防ぐことができます。

オイル仕上げの家具の定期的なお手入れ

オイルメンテナンスは木の汚れや傷を取り除くだけでなく、乾燥による割れや板の反りを防ぐために定期的に油分を補給する目的もあります。
季節の変わり目や半年に1回程度のメンテナンスがおすすめです。

  • ※オイルメンテナンスだけで必ず反りや割れが防げるわけではありません。
  • ※ご使用の前に目立たない場所で試し塗りをし、既に塗布されている塗料との相性をご確認ください。
  • ※ちょっとしたシミや汚れは、目の細かいサンドペーパーをかけるときれいにとれる場合があります。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
  • 表面の汚れやほこりをとる

    表面の汚れやほこりを、乾いた布でしっかり拭きとります。

  • オイルを塗り込む

    やわらかい布にドライアデンポリッシュを少量つけて目に沿って極薄く表面に擦り込みます。オイルを塗りすぎないようご注意ください。

  • オイルを拭きとる

    1〜2時間後きれいなやわらかい布で磨きます。指で触ってもべたつかなくなる程度まで磨き、なめらかな光沢がでたら完了。

ドライアデンポリッシュ
ドライアデンポリッシュ

亜麻仁油を主成分とする天然オイルで、汚れ落としと素材の表面保護に効果的。軽い汚れを除去し、なめらかなつやを保ちます。

商品詳細・購入
  • ※ドライアデンポリッシュはこどもの手の届かない所に保管してください。
  • ※火気のあるところでは塗装しないでください。
  • ※塗料を含んだウエスやスポンジは、製品中に含まれる亜麻仁油により自然発火するおそれがあります。使用後はすぐ水に浸して処分してください。
    製品自体や塗布後の木材が発火することはありません。
  • MATIN DINING TABLEDIMANCHE DINING TABLEはウレタン仕上げですが、ドライアデンポリッシュでのメンテナンスをおすすめしています。
    ウレタンの上に付着した汚れを落とす効果があります。

CASE 4

ヴィンテージ家具

木製ヴィンテージ家具は素朴な仕上げが多いため、日々の使用でどうしても汚れや傷がつきます。それが味わいとなり風合い良く育つのがヴィンテージの魅力ですが、できるだけ大きなダメージは避けたいもの。
普段からちょっとしたお手入れをして良い状態を保つことで、大掛かりな修理を未然に防いで長く愛用することができます。

こちらではご自身でできる木製ヴィンテージ家具のメンテナンス方法をご紹介します。

長持ちさせるコツ

乾燥による割れを防ぐため、直射日光やエアコンの風が当たる場所は避け、冬は部屋の加湿をおすすめします。
テーブルは食事の際にランチョンマットや鍋敷き、シェルフなどに花器を置く場合は下にマットなどを敷いて、汚れや傷、輪ジミなどから守りましょう。

普段のお手入れ

普段のお掃除のタイミングで乾拭きしましょう。
ウエスや着古したTシャツなどのやわらかい布で乾拭きし、ホコリや皮脂汚れを取り除きます。
汚れがひどい場合は、固く絞った布で水拭き後、乾いた布で拭きあげ、水分を残さないのがポイントです。

定期的なお手入れ

ヴィンテージに多いオイル仕上げの家具は、3か月に1回程度、オイルでメンテナンスをしましょう。
汚れや傷を取り除いてツヤを出すだけでなく、保湿することで乾燥による割れや板の反りを防ぎます。
やわらかい布に家具メンテナンス用のオイルを少量つけ、木目に沿って表面に薄く擦り込みましょう。
イデーではドライアデンポリッシュの使用をおすすめしています。
使い方はCASE3の木製家具のメンテナンスと同様です。

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家具を永くご愛用いただけるよう、イデーでお買い上げいただいた家具の修理・張り替えを承ります。

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