イデーは、ヨーロッパを中心としたヴィンテージ家具を扱うお店としてスタートしました。「100年後にアンティークとして受け継がれる家具」を目指してオリジナル家具を作りながら、現在も創業時から引き続きヴィンテージの家具やオブジェを通してものづくりの背景や価値を伝えていくことを大切にしています。
ヴィンテージ家具の魅力や、日常のさまざまなシーンで愉しむヴィンテージアイテム、初級篇から上級篇までおすすめのコーディネートをご紹介します。
一般的に、製造されてから20年〜99年以内のものがヴィンテージ、100年以上のものがアンティークと呼ばれています。イデーで扱うのは、日本の住宅事情やライフスタイルに馴染むデザインが多い、1950年〜70年代に製造されたヴィンテージが中心です。
手の痕跡、時を重ねた経年変化による味わい、素材が持つ温もりなど、使いながら良さを実感できるのがヴィンテージの魅力。生産国の文化や歴史を映したものづくりの背景に触れたり、誰がどこでどのように使い、今自分の手元に辿り着いたのだろうと思いを巡らせるひとときは、とても豊かな時間になるでしょう。
新しいものや便利なものだけでなく、普段の暮らしにヴィンテージを取り入れ、長い間変わらず愛されてきた古くて良いもの特有の魅力をお愉しみください。
北欧などのヨーロッパを中心に、ときには東インドネシアなど世界中から、現代の日本のライフスタイルに馴染みイデーの家具とも親和性が高いという視点でセレクトしています。ヴィンテージ好きな方から、これから暮らしに取り入れたいと考えている方まで愉しんでいただけるアイテムを取り揃えています。
また、買い付けたヴィンテージ家具は日本の修理工場でしっかりとリペア・メンテナンスされてからお店に並びます。安心して長くお愉しみいただけます。
STEP 1
ヴィンテージ家具をはじめてお部屋に取り入れるなら、まずはコンパクトなサイズのものをひとつ加えてみましょう。いろいろな場所や用途に使えるサイドテーブル、チェア、スツール、チェスト、ボックスなどは、インテリアに取り入れやすく、はじめてのヴィンテージにおすすめです。
ソファ横のサイドテーブルをヴィンテージに。小さな家具なら、ベッドサイドや玄関など他の部屋に移動することもでき、気軽にヴィンテージが楽しめます。
ダイニングチェアの一部をヴィンテージに。
素材や色など、どこかに共通点があればお手持ちの家具ともすっと馴染みます。こちら場合は木が共通点。
小さめのチェストもプラスワンにおすすめ。他の家具との木の色の違いはあまり気にしなくても大丈夫。気になる場合はファブリックや小物の色を統一すると◎。
STEP 2
ヴィンテージの良さがわかってくると、少しアイテムを増やしたくなるもの。お部屋の広さにもよりますが、2〜3アイテムをヴィンテージにすると部屋全体にほどよくヴィンテージの味わいを感じることができます。STEP1で取り入れた小家具に、サイドボード、シェルフ、テーブル、デスクなど、少し大きめの家具をプラスしてみましょう。
中央のチェアとソファ横のサイドボードがヴィンテージ。
大きめのサイドボードですが、足元が抜けているので軽やかな印象。チェアのホワイトが効いています。
ダイニング中心にチェアとシェルフをヴィンテージに。
リビングのソファ横に小さなヴィンテージを置くことで、お部屋全体にヴィンテージの風合いを感じます。
ワークスペースでは、デスクとチェアをヴィンテージに。
部屋全体にヴィンテージを散りばめるのも良いですが、1か所にまとめても素敵な空間になります。
STEP 3
ヴィンテージ家具が増えてくると、重厚な印象になりがち。ヴィンテージ家具に囲まれた暮らしを愉しむコツは、脇役の家具にヴィンテージを取り入れつつも、お部屋の主役になる家具には現行品を残すこと。面積の広い家具に新しさを残すことで、味わい深さも愉しめるあか抜けた印象のお部屋になります。
ソファとダイニングテーブル以外がすべてヴィンテージ。
木材を使用したイデーのディモンシュソファは北欧ヴィンテージとの相性が抜群です。
ベッドとスツール以外がヴィンテージ。中央にベッドを配置し、ヴィンテージをバランスよく左右に分けることで、大きなキャビネットも軽やかな印象に。
3人掛けと1人掛けソファ以外はヴィンテージ。イギリスと北欧のヴィンテージをミックスしていますが、エイジングに共通点があるので、違和感なく溶け込みます。
STEP 4
すべてヴィンテージでコーディネートした上級者のスタイリングに挑戦。オールヴィンテージのコーディネートは、デザインやカラー、アートオブジェとの組み合わせを工夫することで、センスを感じるお部屋に。またガラスやアイアンなどの異素材や、グリーンなどでアクセントをつけるとさらに洗練された印象になります。
大きなシェルフを主役に、他をコンパクトサイズでまとめています。ソファの代わりにベンチを置いたり、チェアに背が抜けたデザインを選ぶことで、圧迫感のない軽やかな印象に。
ベースとなる濃い色合いの家具に対して、ロッキングチェア、ソファ、アートの白をアクセントに。ヴィンテージのオブジェやクロスもふんだんに取り入れた遊び心のあるコーディネートです。
落ち着いた印象のお部屋のコーナー。シャンデリアをはじめ、各所に飾られたガラスのヴィンテージオブジェが光を透過し、空間に明るさをもたらしています。
お部屋のタイプごとにおすすめのヴィンテージ家具アイテムと、その特徴や使い方をご紹介します。
オンライン取り扱い商品はこちらヴィンテージを気軽に楽しめるアイテムのひとつ。イデーが主に買い付けるミッドセンチュリー期(1950~1970年代)に作られた家具の特徴である、贅沢な素材使いと無駄を省いたデザインは、インテリアのスタイルを選びません。
ヴィンテージで探している方も多いサイドボード。収納力抜群で、上にはAV機器を置いたり、アートなどのディスプレイスペースとしても活躍する優れもの。リビングに置くだけで、ぐっとお部屋の雰囲気が良くなる主役的存在です。
天板にはこれまで使われてきた過程で多少の傷やシミがあることもありますが、それも味わい。昔はこのテーブルでどんな人がどんなごはんを食べていたのか、想像するだけで心が豊かになります。
ダイニングのアクセントにヴィンテージチェアを1脚プラス。すべて同じデザインで揃えずに、あえて家族それぞれのお気に入りのヴィンテージチェアを組み合わせるのも楽しみ方のひとつです。
イデーで最も人気が高いのがシェルフやキャビネット。引き出しや扉つきの収納で実用性はもちろん、本やオブジェ、普段使いの食器を飾っても絵になります。背面が抜けているタイプは圧迫感が少なく、コンパクトなお部屋にもおすすめ。
お気に入りのコーナーやデッドスペースにひとつ置いてみるならコンパクトなチェストやキャビネット。窓辺や書斎、寝室の一角にも取り入れやすく、温もりのある落ち着いた空間を演出できます。
ソファの脇やベッドの脇、玄関などにちょこんと置くだけで絵になるサイドテーブルは人気のアイテム。ヴィンテージを取り入れたくてもあまり場所が確保できない場合は、まずサイドテーブルを選んでみるのがおすすめです。
ボックスやフラワースタンドは、小物や雑誌をまとめたり、植物やアートを飾って、見せる収納としてディスプレイもできます。実用性がありつつお部屋の雰囲気をグレードアップできるアイテムです。
ヴィンテージ家具とぜひコーディネートしたいのが、ヴィンテージのオブジェ。経年変化による深みや味わい、当時の製造背景による手仕事の痕跡、優しい表情や温もりなど、独特の魅力があります。
まずは一つお気に入りの場所に置いてみましょう。休日に珈琲を飲みながら眺めて、オブジェに巡りあったときのことを思い出したり。あるいは季節ごとにとっておきのフラワーベースに花を活けたり。眺めるだけでなく実際に使うことでさらに愛着が持てます。
少しずつお気に入りを揃えていくと、身の回りのあらゆるものに愛着が湧いて、好きなものに囲まれながら日々を重ねていく豊かさを感じられるでしょう。
スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン。グスタフスベリ社在籍時代(1954〜1980)からフリーランス時代(1980〜1992)のヴィンテージアイテムは、現在では作られていないデザインも多く、希少性の高さと経年変化の魅力で大変人気があります。
ラインナップを見るスティグ・リンドベリ、グンナー・ニールンド、リサ・ラーソンなど、北欧4か国からさまざまな陶芸家のヴィンテージフラワーベースを買い付けています。
アートオブジェとしても愉しめる、デザイン性に優れたフラワーベースを揃えました。
食卓や飾り棚を華やかにしてくれる器を多数買い付けました。スウェーデンの「グスタフスベリ」や「ロールストランド」、フィンランドの「アラビア」などのほか、地方の陶器メーカーなど今では作られていない貴重な作品を中心に取り揃えました。
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