カトラリーや腕時計のような小さなものからジェット機まで、ジャンルを超えた華やかな活動が注目を集めるデザインシーンのスーパースター、マーク・ニューソン。ひとつのジャンルやスケールにこだわらない、幅広いものづくりを手がけています。彼がデザインする対象は、スケールや目的をそれぞれ異にしながら、どれも独自の強いスタイルを持っています。
彼の作品からは、地球の自然や情景から見出されるかたちを自身の感性で解釈し、独創的で快活な表現へと進化させていることが感じられます。おおらかで有機的、かつはっきりとした強さをもつフォルムは、その後の作品にも一貫して見られるシンボリックな形と言えるでしょう。
マーク・ニューソンの幅広いデザインワークの中でも、暮らしに取り入れやすいテーブルウェア。
ボーンチャイナや白磁を用いたシンプルなデザインで、料理の種類を問わず、さまざまな食卓のシーンで活躍します。
まずは毎日使う身近なアイテムから、彼のデザインにふれてみてはいかがでしょうか。
オーストラリア出身、プロダクトデザイナー。
シドニーのアートスクールを卒業後、1980年代に東京に滞在し、イデーでデザイナーとしてのキャリアをスタート。91年にパリにスタジオを開設。ヨーロッパのトップメーカーで家具やプロダクトモデルを制作し、世界中からオファーが舞い込む人気デザイナーに。
作品はMoMAやロンドンのデザインミュージアムをはじめ多くの美術館でコレクションされ、デザイン・オークションの分野で史上最高値で取引されるなど、文字通り時代を代表するデザイナーとして活躍しています。