暮らしを彩る
モロッコのテキスタイルMoroccan Textiles 2019 Autumn - Winter

今回イデーのバイヤーがテキスタイルを探しに行ったのは、モロッコのマラケシュ。アフリカの豊かな民族文化と神秘的なイスラムの美しい装飾、洗練されたフランスのエッセンスが融合した手仕事品は、他にはあまりみられない独特の魅力を持っています。特にテキスタイルは、先住民族や各村ごとに織り方、柄、色使いが異なり、モロッコを代表する手仕事のひとつです。

まずは買い付け第一弾として、これからの季節にぴったりの上質な羊毛を使ったテキスタイルを中心にお薦めの使い方も含めご紹介します。また来春には、春夏にお薦めのテキスタイルからモロッコの暮らしに纏わるさまざまなアイテムをご紹介する企画も進行中です。

風合いの良いモロッコの手仕事品を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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About Moroccoモロッコについて

モロッコの南西部にあり、「ローズピンクの街」と呼ばれるマラケシュの旧市街(メディナ)を中心に買い付けをしました。世界文化遺産にも登録されている旧市街にある、スークと呼ばれる市場にはモロッコの手仕事品が一堂に集まります。まるで迷路のような場内にはテキスタイルからガラス、真鍮、革、陶器まで数百のお店があります。

今回の買い付けのミッションは、ベニ・ワレンを中心にインテリアのコーディネートに合う新しいテキスタイルを探すこと。

ベニ・ワレンは、ここ数年イデーのお客様からもとても人気の高いラグです。先住民族のベルベル族によって作られたテキスタイルのひとつで、もともとは嫁入り道具として、母親が娘のために時間をかけてひとつひとつ丁寧に織ったもの。お祝い事の贈り物や、遊牧生活の中でテント内の寝具としても使われていました。

よく見られるダイヤ型のデザインには「家を守る」という意味が込められています。ベルベル族の中にもさまざまな部族があり、それぞれで柄や織り方、色なども異なり、アート性の高いテキスタイルのひとつです。

住宅環境の違いもあり、基本的に大きいサイズのものが多いため、ベニ・ワレンの膨大な山のなかから数日かけて日本の住空間でも使いやすいサイズや色柄を選びました。

そして今回は新しいテキスタイルの発見もありました。
モノトーンをベースに凝った織り柄を施したザナフィーと呼ばれるラグや、ヴィンテージのマルチカバー、サボテンの繊維で作られた糸を使ったサブラなど、どれもモロッコの手仕事の良さを感じながら、愛着を持って使っていただけるテキスタイルばかり。

普段の暮らしのなかにモロッコのテキスタイルを愉しみながら取り入れるさまざまなアイデアをご紹介したいと思います。

Moroccan Rug Coordinationモロッコのテキスタイルを愉しむ暮らし

BENI OURAINベニ・ワレン

秋冬になるとデザイン・インテリア雑誌にもたびたび登場するベニ・ワレンは、モロッコを代表する手仕事によるラグ。もともとはモロッコの先住民であるベルベル族が生活の道具として織っていました。

上質な羊毛を使い、ベルベル族の女性達が手織りで一つ一つ丁寧に織っています。原毛のナチュラルカラーをベースに、シンプルな黒や茶の柄が入ったラグは、コーディネートしやすくどんなスタイルにもしっくりと馴染みます。毛足が長くて暖かく素足にも気持ち良いベニ・ワレンを、家族が集まるリビングのソファの前に置くのがこれからの季節にお薦めです。

バイヤーのおすすめポイント

フィンランドのアルヴァ・アアルトをはじめ世界中のデザイナーを魅了したベニ・ワレン。ベルベル族の女性達はこのラグを2週間かけて丁寧に織り上げます。織る家族によって柄が異なる一点もの。インテリアの好みに合わせて好きなものを選ぶ楽しさ、そして使う程に愛着を感じていただけるでしょう。

AKFNIF, SABRAアフニフ、サブラ

海外のインテリアでよく見かける小さなラグを重ね敷きにしたコーディネートは、イデーでもお薦めしているコーディネートのひとつ。すでに持っているラグとも組み合わせられて、リビングルームを楽しい空間に演出することができます。

モロッコのアフニフ地方で作られた毛足が短く綺麗な柄が特徴のキリム、そしてモロカンシルクと言われるサボテンの一種の繊維から作られるサブラは、踏み心地も良く一年を通してご使用いただけます。

バイヤーのおすすめポイント

今回の買い付けで新しく見つけることができた色柄が美しいモロッコ・テキスタイル。小さいサイズのものが多く、敷物としてはもちろんタペストリーとして壁に飾ればアートのように愉しむこともできます。

SIDI MOKHTAR KILIMシディムクタール・キリム

モロッコのシディムクタール地方で作られているキリム絨毯。起毛タイプの絨毯に模様を織り込んだシックなキリムです。キリムの柄にはそれぞれ意味があり、女性たちの幸せへの思いがこめられ、ひとつひとつ手作りされています。

ダイニングテーブルの下に敷けばこれからの時期の防寒対策として、またリビングダイニングルームの間仕切りとしての役割も果たしてくれます。

バイヤーのおすすめポイント

シンプルで洗練された色柄のウールラグで、今回初めて買い付けました。
ベニ・ワレンよりも目が詰まっていて毛足も短く、使い勝手の良さが魅力です。

ZANAFIザナフィ

重厚で凝った織りがモダンな雰囲気のザナフィ。
ザナフィとは織りのテクニックの名前。アトラス地方で作られたザナフィはボリュームのあるフリンジと落ち着いた色合いが特徴のラグです。

ザナフィは比較的小さなサイズが多いので、1人掛けのソファやラウンジチェアと合わせて自分だけの特等席に。玄関マットや寝室のベッド脇に敷くのもお薦めです。

バイヤーのおすすめポイント

一つ一つ異なる凝った柄とフリンジの可愛らしさに今回一目惚れしたテキスタイルで、ベニ・ワレンに続く注目のラグです。コンパクトなサイズのものが多く、使わないときにはタペストリーとして飾っても。

AZILALアジラル

1990年代までは市場に出ることがなかったという、モロッコのアジラル地方で作られたヴィンテージのラグ。独特の原始的な柄と、ピンクや赤、緑といった大胆な色使いが特徴で、アート性のあるラグとして近年注目を集めています。

リビングはもちろん、窓辺やこども部屋などに敷いたり、タペストリーとして壁に飾るのもお薦めです。

バイヤーのおすすめポイント

色使いや一つ一つ異なる柄に魅了されるデザイナーやクリエイターも多く、買い付け中に行ったマラケシュにあるイヴ・サンローラン美術館でも展示されていました。上質な羊毛で織られているので、踏み心地も良いラグです。

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Care & Maintenance日々のお手入れについて

  • ・掃除機やブラシ・ほうきなどで塵や埃などを取り除き、月に1回程度風通しの良い日陰で干してください。布団叩きで叩くと塵や埃が落ち、寝ていた毛先が起き上がります。
  • ・新品のベニ・ワレンなどの毛足の長いラグは、最初は遊び毛がでてきます。軽く掃除機で吸いとっていくうちに、遊び毛も無くなってきます。ただし回転するパワーブラシやタービンブラシ方式の強力な掃除機をお使いになると、毛足を痛めたり、毛羽立ちやすり切れ、破れ等の原因になります。毛足や繊維を傷つけないよう、優しく掃除機をかけることをおすすめします。
  • ・伝統手工芸品としての工程上、細かな木屑や植物が混じる場合があります。繊維が傷つかないよう優しく取り除いてください。
  • ・直射日光や照明に長時間照らされると、変色する可能性がありますので定期的にラグの位置を変えて使用することをおすすめします。
  • ・クリーニングの際は、ラグを得意とするクリーニング店をご利用になることをおすすめします。
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