Artist Interview
ジュエリーに興味を持ったきっかけを教えてください。
元々絵を描くことが好きで、その絵を販売するためにレジンで描いた絵を固めたアクセサリーを学生の頃に販売し始めたのがきっかけでした。
そのころは貴和製作所などで売っているイヤリングやピアスパーツを購入して、絵の上にレジンを垂らして固めていました。
右も左も分からない状態でしたが、販売するきっかけがあり誰かに着用していただけることがとても嬉しかったのを覚えています。
ブランドとして活動を始めたきっかけやストーリーを教えてください。
レジンアクセサリーの販売場所をいただいてから、アクセサリーを作ることに興味を持ち、これが仕事にできないか考えたのがきっかけでした。レジン素材よりもう少し高級感のあるシルバージュエリーを始めてみたいと思い、学生の頃に身近だった新宿の東急ハンズの彫金コーナーに通いました。
従業員でジュエリーに詳しい方がいらっしゃって、その方におすすめされた工具を全て買って作り方や必要なものを教えていただきました。
ジュエリーの街と言われている御徒町のことも教えていただき、そこからさまざまな業者を知っていきました。
作品のデザイン・制作をする上で、大切にしていることや心がけていることはありますか
着け心地や、着用する方に馴染むデザインになるかどうか。デザイナーの自己満足のデザインにならないことです。
アイデアの原点や、創造性のために何かしていることはありますか。
日々過ごす中で自然に触れること、見ることを大切にしています。
必ずしも山や川に行かなくても、近くの公園や道路脇にある木や陽の光からもインスピレーションはもらえます。
毎日過ごす過程の中にある自然の方がより日常に寄り添えるデザインにつながります。
いつも身につけたくなる、想い入れのあるアクセサリーがあれば教えてください。
ブランドのファーストコレクションで発表したリングの【たなびく霧L】には特に想い入れがあります。
何度も納得いくものができあがるまでサンプルを作った記憶があり、この形に至るまでのコンセプトづくりは辛く、自分が何を作りたいのかを考えるいい期間でした。
今でもたくさんの方に気に入っていただけるアイテムで、男女問わずどんな方にも相性が良く、ほどよい厚みと動きや丸みがあり着け心地もよく飽きが来ないので、私も大切な日に良く着けています。
これからもブランドのシグネチャーリングとして制作し続けます。
これからも大切にしていきたいことや未来への思いを教えてください。
MIKU FUKAMITSUのコンセプトである「天然の素材、自然の色、気取らない人をベースに、着用者の日常に寄り添い、味方であり、背中を押せるようなジュエリー」をこれからも制作し続けていきたいです。
着用しているジュエリーをふと見た時に頑張ろうと思えたり、心が明るくなったり前向きな気持ちになれる物を作れたらと思います。
最近は宝石をメインにした一点物のアイテムにも力を入れているので、今後は宝石をメインにしたジュエリーラインやご要望の多いマリッジラインの強化も考えています。
何が我々の豊かな暮らしに繋がるのかを考えて、時代に流されない生活の美を届けられるよう会社としてもブランドとしても成長していきたいです。
天然の素材、自然のいろ、気取らない人をコンセプトに自然のながれやかたち、現象をテーマに制作。MIKU FUKAMITSU では、着用感にもこだわり、肌馴染みがよく、日常的に長くお使いいただきやすいジュエリーをお届けしています。私たちは、身につけることによってその人本来の魅力をより引き出し、寄り添える存在でありたいと考えています。