Artist Interview

ColouR Jewelry

ジュエリーに興味を持ったきっかけを教えてください。

きっかけは2つあり、ひとつは幼い頃、お洒落が好きな祖母が身につけていたジュエリーやブローチにとても興味を惹かれた記憶があること。
ふたつ目は、大学を卒業しNYに留学した際に当時SOHOにあったインディアンジュエリー店が好きで何度か見に行った際に、ご縁がありアルバイトをすることになったことです。インディアンジュエリーというのは石や模様がひとつひとつ意味を持っているのですが、深い意味を持つジュエリーに日々触れて、石にハマりジュエリーへの興味が深まりました。

ブランドとして活動を始めたきっかけやストーリーを教えてください。

ジュエリーブランドのPRや企画を経験した後、自分が欲しいアクセサリーが当時なかなか無かったため、天然石を使用したアクセサリーを手作りしたところ、周りの友人から欲しいと言われるようになりました。最初はプレゼントしたり、友人には原価だけ頂いて作ったりしていましたが、そこから徐々に口コミで広がり、ある日女性ファッション誌の編集やライターの方々からオーダーをいただき、編集部内ヒットとしていくつかの誌面に取り上げていただいたことがきっかけで、ブランドを立ち上げました。

作品のデザイン・制作をする上で、大切にしていることや心がけていることはありますか。

まずはさまざまな表情を持つ石や素材の魅力を最大限に生かすこと、身につけていただく方の魅力を引き出し、個性を引き立てること。
関わる全ての工程がポジティブであることを心がけていて、選りすぐりの石をセレクトし、石の研磨から細工まで素晴らしい匠の技術とスピリットを持つ職人さんに手仕事を依頼しています。出来上がったジュエリーが持ち主に優しく寄り添い、日々に輝きと彩りを添えるようにと想いを込めてデザインから制作しています。

アイデアの原点や、創造性のためにしていることはありますか。

旅やアートからインスピレーションを受けることもありますが、自然や日々の季節の移ろい、空気、温度、音、匂いなど、何気ない日常で感じることからクリエイティビティを刺激されアイデアが降りてくることも多いです。香りが好きなので、アロマや香水などを日々楽しんでいるのと、料理をすると脳がクリアになりリフレッシュするため、大切な友人や家族と食事を共にする時間を大切にしています。

いつも身につけたくなる、想い入れのあるアクセサリーがあれば教えてください。

ブランドのシグネチャーである月と星のリングと、ニュージーランドの原住民族のマオリ語で感謝や健康を祈る意味を持つ ‘kiaora’ のレターネックレスをお守りのように身につけています。

これからも大切にしていきたいことや未来への想いを教えてください。

「家に眠るジュエリーがあるけれどデザインやサイズ的に身につけることが難しい。でも大好きな祖母から受け継いだものなので身につけたい。」

そんなお客様のご相談をきっかけに、眠っていた大切な宝石を浄化・研磨し、新たなデザインで甦らせるリバイブジュエリーが誕生しました。今年オープンしたアポイント制サロンでは、リバイブジュエリーと、石から選び共に創るメイドトゥオーダーのご相談をお受けしています。
お守りのように持ち主に寄り添い物語を紡ぎながら受け継がれていくジュエリーを、心を込めて制作しています。大切なご家族の歴史や思い出を受け継ぐ一助になれば嬉しいです。

Buyer's Comment

受け継がれた宝石を浄化・研磨し、現代のデザインに甦らせるリバイブジュエリーのご相談がとても多いというお話をうかがい、イデーでもご紹介したいと思いました。思い出のジュエリーが自分好みのデザインに蘇ることで、毎日身につけたくなるアイテムになる。「受け継がれるジュエリー」をコンセプトにした ColouR Jewelry ならではです。

ColouR Jewelry

受け継がれるジュエリーをコンセプトに、デザイナーが世界中から集めた選りすぐりの「カラーストーン」、偶発的に生まれた形を活かす「パール」、エシカルなダイヤモンドなどの原石を遊び心あるジュエリーに仕立てます。物語を紡ぎながらお守りのように持ち主に寄り添います。