STORY
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日本の国土は約3分の2(約66%)が「森林」であり、その半分が雑木林であるといわれています。
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森林の整備・保全を目的として林道を設ける際や、街路樹や公園の整備の際に、多くの雑木が伐採されています。
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伐採された雑木の一部は、燃料にされ活用されるものの、その多くは処分されているのが現状です。
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木を取り扱うメーカーとして、雑木を活かせないかという想いから生まれたのがSTUMPです。スツールやサイドテーブルとしてお使いいただけます。
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雑木が持つ多彩な表情、木のぬくもりを最大限に活かすデザインを採用しました。
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素材の特性上生じる、ヒビや割れもデザインの一部です。
幹が曲がっていたり、枝分かれが多かったりと建築建材に適さず、経済的価値が低い雑木ですが、その多くは落葉樹のため、落葉が腐葉土をつくって土地を肥沃にしたり、木の実が動物の食料になったりと、生態系を維持していく役割が見直されています。
成長が早い針葉樹を中心とした人工林に比べ、保水性が高い雑木林は防災効果も大きいとされており、雑木林を適切に管理することが課題となっています。
材料にする雑木は、できるだけまっすぐな箇所を切り取って保管します。2年間自然乾燥して、木材の中の含水率を10〜13%に下げることで、木の膨張や収縮が最小になるように安定させます。
雑木がもつ多彩な表情を最大限に表現できるよう、素材そのものを活かしたデザインを採用しました。
約φ30p、高さ約50pの木材をろくろにセットして削り出します。こけしやトロフィーなどの木工芸品をつくるろくろを使っています。
群馬県にある工場で、木工職人がひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。1日に製作されるSTUMPは最大で3〜4個です。
削っている過程で固い木の節や異物があると、ろくろの刃がかけてしまったり、大きく形状が変わったりするため、非常に繊細で危険な作業でもあります。
サクラ、クルミ、ニレ、ケヤキ、カエデ、ポプラなど材によって年輪の幅や色、木肌、重量感も大きく異なり、一点一点表情が違ってきます。
STUMPはご使用いただくうちにヒビや割れが生じます。天然素材特有の経年変化としてお楽しみください。