Artist Interview

atelier plow

ジュエリーに興味を持ったきっかけを教えてください。

学生の頃、先輩に連れていってもらったお店でインディアンジュエリーに出会い、稲妻が落ちたような感覚がありました。
こんなに美しいものがあるのか。もっと深く知りたい、できるなら作ってみたいと。それから頼み込んでそのお店で働かせていただき、彫金教室もやっていたのでそこで物作りの楽しさを知ったのがきっかけになります。

ブランドとして活動を始めたきっかけやストーリーを教えてください。

今のブランドを立ち上げる前に各地を転々とし、小さなアトリエを構えていた時期があります。その当時はメンズのジュエリーを制作していて朝から晩まで彫金漬けの毎日でしたが、仕事としては全然軌道に乗らない日々でした。ただ友人達からウェディングリング依頼などの注文が入るようになり、その流れでレディースのアイテムを作り始めたのがきっかけで約10年前にatelier plowを始めました。
今思えば苦しい時間もありましたが、好きなことを続けていてとても幸せだったと思います。

作品のデザイン・制作をする上で、大切にしていることや心がけていることはありますか

特別な日だけでなく、普段の暮らしに着けることを大切に。ドレスコードというよりどちらかというとお守りのような存在になればと思い制作しています。
ジュエリーはもともと装身具として人間が衣服をまともに着ていない時代から身に付けているもの。また、中世の貴族においては権力や異性を惹きつける象徴的なアイテムでもありますが、私自身は装身具という考えに強く惹かれます。使う人にとって永く愛用できるジュエリーになるよう心がけています。

アイデアの原点や、創造性のために何かしていることはありますか。

自然と旅が原点ですかね。若い頃にバックパッカーをしていて海外さまざまな国に行きたくさんの美しい風景を眺めました。今でも放浪癖は直っていません(笑)。
数年前、海外の展示会で出会ったナチュラルダイヤモンドは心の琴線に触れました。そこで出会ったディーラーさんと仲良くなり(今では家族のように付き合ってくれてます)、研磨工場のあるインド・スーラトの研磨工場に行くことになりました。今では年1回のペースで伺い、原石からカットして一緒にオリジナルのダイヤモンドを作っています。
数十億前にできあがった世界中のダイヤモンドがインドの研磨工場に集まり、海を超えて日本のアトリエにジュエリーとして完成する。とてもロマンチックだと思いませんか?
ひとつひとつにストーリーがあり地球の豊かさを感じます。これらを普段使いのジュエリーとして仕立てていきます。私にとって地球の架け橋になる時間は尊いものだと思っています。

これからも大切にしていきたいことや未来への思いを教えてください。

「後の人たちが楽になるように生きる」中学校の時の恩師に教わった大事にしている言葉です。
縁があって20年近くこの仕事を続けてきました。もっと上手くなりたいし新しい挑戦も続けていきたい。それと同時にこれから彫金を始める人達やスタッフ達がより活躍できる場所を作っていきたいです。
今でも作り続けていれば必ず新しい感動があると信じています。まだまだこれからだと思っています。

Buyer's Comment

名古屋に素敵なお店を構えているatelier plow。二子玉川店での開催は3度目を迎えました。
キラキラ輝く多彩なダイヤモンドのジュエリーが魅力的。気に入ったリングが自分の指にシンデレラフィットすると、なんとも言えない高揚感に包まれます。一点一点丁寧に作られたジュエリーが、いつもの装いをより華やかにしてくれます。

atelier plow

2014 年にブランド設立。
人が暮らすということは「作る」ということ。
「今日は特別だから着ける」のではなく、「何でもない日だけど着けていたい」。
atelier plowは手しごとにより永くお使いいただけるジュエリーを制作いたします。