Scandinavian Summer House -Buyer's Diary in Sweden-

雪景色のひろがる極寒の季節、イデーのバイヤーたちがスウェーデンの地に降り立ちました。
夏の展示会"Scandinavian Summer House"に向けてヴィンテージの家具や雑貨を買い付ける旅。
スウェーデン国内のさまざまな地へと足を運び、直接商品を見極めてこれぞというものをひとつひとつ選んできました。
そんな旅の記録「買い付け日記」の前篇をご紹介します。
※掲載商品はすべて自由が丘店 にて展示・販売。

買い付け日記・後篇を読む 今回の旅の主役はこのふたり

DAY1 マルメ周辺

最初に訪れたのは、南スウェーデンの中心地マルメ。陶芸家シグネ・ペーション・メリンのアトリエにやってきました。
閑静な住宅街の中にあって、自然光が入る明るいアトリエ。彼女の作品が空間に心地よく調和して展示されています。

シグネ・ペーション・メリン

1925年生まれ。彼女の代表作といえば、1955年にスウェーデンのヘルシンボリで開催されたデザイン博覧会「H55」で発表した陶器製のスパイスポット。シグネはこの展示を機に、スウェーデン中から注目を浴びました。

日本の民藝にも影響を受けたというシグネの作品は、機能性を大切にした日常に寄り添うデザイン。シグネの生まれたトメリラで採れる土を使っています。

大好きなシグネの作品に囲まれると、思わず顔がほころんじゃいますね。

次はセカンドハンドショップへ。北欧ではセカンドハンドショップがたくさんあります。使わなくなったものをリサイクルして次の担い手に託す、ものを大切に使う文化が根づいているんです。
と、早速掘り出し物を発見!

エリック・ホグランがデザインしたミラー。幸先がいいなあ〜。

南スウェーデンの美しい雪景色のなかを次の目的地へ向かいます。

ヴィンテージ家具のディーラーへやってきました。たくさんの家具を目の前に心が踊ります。
さあ、もりもり買うぞ!

と思ったら、売約済みの札がやけに多い。なんと少し前に別のバイヤーが大量に買っていったそう。実はこんなこともよくあるんです。
気を取り直して掘り出し物がないかチェック!

  • 1960年代のチェスト¥73,440

    使い勝手が良いこぶりなサイズ。

  • ファネットチェア¥54,000

    軽やかなデザインのダイニングチェア。

1日目はまずまずの収穫。
明日は北上してルンドへ向かいます。

DAY2 ルンド周辺

ルンドはスウェーデン最古の大学、ルンド大学を中心とした学園都市。街全体がひとつのキャンパスのようです。駅前広場では週末になるとアンティークマーケットが開かれて、くらしのさまざまな道具が集まります。この日は平日だったのですが、寒い中1人で出店されている方がいて、古い籠を買い求めました。

街のシンボル、ルンド大聖堂にやってきました。1145年に建造されたロマネスク様式の教会で、北欧で最も古い大司教座のひとつだそうです。
せっかくなので、ちょっと中に入ってみましょう。

しんと静まり返った空間に清々しい朝の光が差し込みます。そこに整然と並べられたチャーチチェア。何とも言えない質朴な佇まいに惹かれます。
いいなあ・・・買って帰りたい!

  • チャーチチェア¥108,000

    ペーパーコードの座面の下には聖書を載せる台がついています。

なんと後日、あるアンティークショップでこのチェアに感動の再会!ドラマチックな展開も買い付けの醍醐味です。

ランチはスウェーデンの家庭料理を出すお店へ。ボリュームたっぷりのお肉にブラウンソースとリンゴンベリージャムが添えてあるのがスウェーデンらしい。

お腹を満たした後は街のアンティークショップへ。ヴィンテージ家具が所狭しと並びます。デザインの良し悪しはもちろん、使い勝手やコンディションなども見極めながらどんどん選んでいきます。

家具のセレクトが一段落したところでフィーカの時間。スウェーデンではほとんどの人が一日に数回、フィーカ(コーヒーブレイク)の時間をとるそうですよ。

大物家具も順調に買い付けて、2日目はここでおしまい。
明日はホグランの生まれ故郷、カールスクローナまで足を延ばします。

  • ブックシェルフ¥183,600

    1960年代のシェルフ。棚板のひとつが抽斗になっています。

  • ローテーブル¥86,400

    ラタン材の棚がついたかわいらしいテーブル。

DAY3 カールスクローナ周辺

スウェーデン南部ブレーキンゲ地方のカールスクローナにやってきました。軍港のある港町で、旧市街と海軍基地は世界遺産に登録されています。
カールスクローナは、スウェーデンを代表するガラス作家エリック・ホグランが生まれた街でもあります。

エリック・ホグラン

カールスクローナ生まれ。国立芸術工芸デザイン大学で彫刻を学んだ後、ボダガラス工房のデザイナーとして数々の作品を発表。フォークアートなどにインスパイアされたプリミティブなモチーフと伝統的な技法をミックスした作風は、スウェーデンのガラス工芸に新風を吹き込みました。

ガラスだけでなく建築・彫刻・絵画と、多彩な才能を発揮したホグランは、木工やブロンズ彫刻、教会のレンガ制作などさまざまな作品を残しています。街の広場にあるブロンズ彫刻は、女性らしい丸みをおびた姿で、当時はかなり物議をかもしたそうですよ。

市内にあるブレーキンゲミュージアム。生まれ故郷だけあって、ここにはホグラン作品が数多く所蔵されています。美術館訪問レポートはホグラン特集ページでお読みいただけます!

エリック・ホグラン特集

今日のランチはホテルのビュッフェ。 バイキング発祥の地スウェーデンでは、ビュッフェのことを「スモーガスボード」というそうですよ。

ランチ後は市内のアンティークショップへ。ここではホグランの珍しいアイテムに遭遇!

  • ホグランのシャンデリア¥86,400

    何度か北欧で買い付けしていますが、木製に出会ったのは初めて!

カールスクローナではとても状態の良い大きなキャビネットにもめぐり逢いました。大型の家具ですが、凍える極寒の中だって持ち帰ります!

  • アンティークショップ巡りの後は、アポイントを取っていたコレクターのお宅へお邪魔しました。シンプルで落ち着いたトーンにまとめられたインテリア。窓辺にはホグランの作品やグリーン、オブジェなどが。

  • 今回譲っていただいた燭台。型押しのガラスオーナメント、鍛鉄の技法で作られたフレーム、ホグランのあらゆる技術が注ぎ込まれています。光を受けて輝く姿は、思わず息をのむ美しさ。
    いやー、ホグランの魅力をたっぷり味わった一日でした。

買い付け日記・後篇を読む

※掲載商品はすべて自由が丘店 にて展示・販売。

展示会は終了しています

EXHIBITION: Scandinavian Summer House

北欧の国々では、生活をより豊かにするものづくりが古くから行われています。
今年2月にスウェーデンで買い付けた200点を超えるヴィンテージ家具やオブジェもまた、
日々愛着を持って使い続けられる「暮らしをつくる」ものたちです。
今回はデザイナーの作品からアノニマスなアイテムまで、
機能性とデザインの美しさを兼ね備えた暮らしのアイテムを揃えました。
この夏、イデーショップ各店に集う北欧ヴィンテージをご覧にぜひお越しください。

会期:2018年6月29日(金)〜8月31日(金)
自由が丘店新宿店

会期:2018年7月20日(金)〜8月31日(金)
二子玉川店六本木店日本橋店梅田店渋谷店柏店丸の内店

トークイベント「バイヤーたちが語る、北欧買い付けエトセトラ」(入場無料)
日時:2018年7月7日(土)11:30〜12:30(11:00 open)
出演:大島忠智、三嘴隆造
会場:イデーショップ 自由が丘店 3F GALLERY AND BOOKS
※予約不要。※一部立見になる場合がございます。

EXHIBITION: Scandinavian Summer House