Life in Art アートのある暮らし

RE-EDIT SUNDA 南洋の暮らし 形と痕跡

東南アジアの島々からなるスンダ列島とその周辺の島々に由来するヴィンテージクラフト。それらを再編集し、イデーのモダン家具との組み合わせで生まれる新たなスタイルをご提案します。

カタログスタイリングやIDÉE CRAFTSなど、イデーとさまざまなコラボレーションを続けている小林和人さんとともに、インドネシアへ渡ったのは2015年の秋頃。小林さんの独自の視点とフィーリングで、スンダの多様な生活文化や手仕事がつまった道具、家具、器など、ヴィンテージクラフトを買い付けてきました。 買い付けの様子とともに、彼が提示する「もの」の役割としてある「機能」と「作用」の有用性を考えながら、「異なるものの組み合わせ」の面白さや、多様な文化が響き合う新たな景色をご紹介します。

小林和人

小林 和人こばやし かずと

1975年生まれ。『roundabout / OUTBOUND』店主。幼少期をオーストラリアとシンガポールで過ごす。多摩美術大学卒業後、1999年に吉祥寺で国内外の生活用品を扱う店舗『roundabout』を、2008年に『OUTBOUND』をオープン。同店舗のすべての商品セレクトと店内のディスプレイ、年数回のペースで開催される展覧会の企画を手がける。「roundabout」は代々木上原に移転し、5月末にオープン。

古材でモノづくりをしているお店の片隅に立てかけてあった、はぎ合わせの少ない贅沢な古材。発色のよい壁面に立てかけているだけでも絵になります。ダイニングテーブルの天板にしたり、カットしてシェルフ棚板にしたり、使い方は工夫次第。

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赤道直下の灼熱の日差しを受けた草花からは、手入れのされていない庭ですら、生命力の美しさを実感します。観光地でありリゾート地でもあるバリ島には、インドネシアのさまざまな文化圏のモノが集まる傾向があります。

南の島で生まれた暮らしの道具

スンダ列島は、赤道を挟んで17,000以上もの島々が横長に広がるインドネシアと、マレーシア、ブルネイ、東ティモールに属する周辺の島々からなる大小二つの列島からなります。島々には多様な民族が、各々の民族文化を継承しながら、雄大な自然や動植物と寄り添って暮らしてきました。土地に根ざした暮らしのなかで生まれた道具たちには、生活に役立つ機能とともに、作り込んだものではない、素朴でしなやかで、力強い美しさがありました。

無造作におかれた木材や壊れた家具達。色彩鮮やかな果物が並んだマーケット。人やモノ、暮らしをとりまく全てがゆったりと流れる時間の中にありました。
暗い店内で、陽の光がスポットライトのように照らします。ひとつひとつは名もない雑器でありながら、すっと背筋が伸びるような佇まいに、思わず見とれてしまいます。

土踏まずのあるプロダクトたち

「多様な民族性や宗教の違いがそれぞれ「もの」の個性に繋がっていて、買い付けの時にも新鮮な発見がありました」と話す小林さん。選んだのは、ジャワ島の民族がココナッツオイルを絞る時に使っていたトレイや、穏やかな民族性がうかがえるスンバ島の土器、動植物の柄が織り込まれた伝統的なラグ、バリ島のチーク材で作られたプリミティブな家具、パプアニューギニアの部族のウッドマスクに、スラウェシ島に暮らすトラジャ族の繊細な装飾が施された屋根飾りなど、どれもそれぞれ暮らしの痕跡や文化が残る個性をもったものばかり。

「無骨だけどべたっとしておらず、土踏まずがしっかりある凛とした強さとしなやかさをもっていて、生活する上での機能とともに、心に無意識に働きかける作用があると感じました。」

地元のセカンドハンドショップ。雑多に陳列された店内ですが、よく見るとオランダ統治時代の小物もありました。品揃えからその土地の歴史を色濃く感じられます。
バリ島周辺のインド洋は波が荒く、沈没船や難波船が相次いだそう。8世紀前に起きた中国船難波にかかわる重大事件は「バリンカン宮殿物語」という民話となり、演劇「カン・チン・ウィ」として、今でも演じられています。そのような背景からか、難波船から引き揚げたものには中国の壺や器が多くみられます。
多様性があるスンダ列島の文化を象徴するように、家具や置物、雑器など、さまざまな土地のさまざまなモノを買い付けてきました。中でも共通するのは、それぞれの暮らしや文化、その痕跡が感じられるモノ、という点です。現在では機能しないその痕跡は、現代の生活の中でも人の心になにかしら作用をもたらすモノとして脈々と息づいています。

「南洋の暮らし 形と痕跡」展

自由が丘店、東京ミッドタウン店で開催する「RE-EDIT SUNDA(リ・エディット スンダ)南洋の暮らし 形と痕跡」展では、フロアの一部を小林さんがスタイリングします。機能を必要として作られたものを心に作用するオブジェとして提案する小林さんの目利き品と、オブジェのような自由な発想でデザインされてきたイデーの家具との組み合わせ。スンダとイデーの魅力を再編集し、モダンと経年美が融合した空間をご提案します。新鮮で創造的なインスピレーションを得ていただけるものになることと思います。 ぜひイデーショップ自由が丘店、東京ミッドタウン店へお越しください。

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EXHIBITION : RE-EDIT SUNDA 2016.5.20 fri - 6.20 mon

展示会は終了しています

フロアの一部を、小林和人氏がスタイリング。
小林さんの目利き品と、イデーの家具との組み合わせ。
スンダとイデーの魅力を再編集し、 モダンと経年美が融合した空間をご紹介します。

小林和人さん在店日:6/11(土)16:00~20:00(自由が丘店)

SPECIAL EVENT/TALK SHOW(終了しました)
5/21(土)18:00 イデーショップ 自由が丘店 3F

オープンから小林和人さんが在店し、お客様とのお話を楽しみながら接客します。
スペシャルイベントとして、文化人類学者の吉田ゆか子さんを迎え、
小林和人さんとのトークセッションを開催。
トークショーの前には、14:30〜吉田ゆか子さんによるガムラン演奏もお楽しみいただけます。
自由参加となっておりますので、ぜひお気軽にいらしてください。

RE-EDIT SUNDA 南洋の暮らし 形と痕跡