パリに生まれたセルジュ・ムーユは銀細工職人として教育を受けた後、様々なデザイン活動を行いながら1950年代前半から60年代の半ばまでという短い期間に自らの照明器具の開発、制作を行いました。自然の造形というデザインモチーフと素材との対話、そして職人的技術によって生まれた一連のランプは、同時代のデザインと一線を画した独特の美しいフォルムを持っています。その希少性も手伝って今なお世界中の建築家やデザイナー、コレクターに支持されています。その造形的な美しさに惹かれた私たちは生前の彼のアトリエを訪ね、また彼をイデーに招いてその作品を再生産することを実現しました。今日でもモダンな香りを全く失ってないその美しいランプを、彼の教えを大切にしながら作り続けています。
こちらは、セルジュ・ムーユの創作活動と生涯についてまとめられた書籍。271ページに渡り、年代ごとに様々な作品写真、イラスト、図面、生前のインタビューなどが紹介されています。彼の作品デザインの背景や彼の生きた時代を深く知り味わうことができる、おすすめの一冊です。